動物病院の 承継開業 に踏み切った理由とは?
勤務医時代に院長から「病院を継がないか」と言われました。
私は大学卒後に入った病院では、自分に全く自信が持てませんでした。それは、院長がワンマンで、勤務医は院長が指示した通りに治療する病院でしたので、自分が実際には仕事ができる獣医師になっているのかどうかがわかりませんでした。
そのため、その病院は3年間勤めて辞めて、次の病院に行きました。
3年間動物病院に勤めた後のキャリアとは?
次の病院の院長は、「なんでもやれ」というタイプ。自分がやりたい治療があるなら、患者にきちんと説明できて責任がとれるなら、どんどんやれという院長でした。
そのため、仕事に対するモチベーションも180度変わって、スキルもどんどん向上していきました。
そんな時に院長から「この病院を継がないか」という話を頂きました。
「やっとチャンスが回ってきた」と思いました。有頂天になってしまった私は、早速、病院近くに自宅を購入しましたが、そこからこの承継話は具体的に進まなくなってしまいました。
今から考えると院長は完全に譲るつもりだったのか、雇われ院長のようにするつもりだったのか、院長の真意がわからずに、私は開業のチャンスがやってきたと思って行動していました。
しかし、同様の話を先輩方にもしていたようです。
先輩方は院長の真意に気付いて、円満退社されて、その後、開業されました。私は具体案を何度も院長に提示しましたが、暖簾に腕押しの状態が続いたので、ついに私も、「これはダメだな」と思って、承継開業をお願いしました。
勤務医から動物病院の承継開業を決断した理由
動物病院の承継開業を決断した背景には、
「これまで勤務医として院長のために費やして来た時間と労力を、今度は自分のために使おう」
と思ったからです。
勤務獣医師のハードなスケジュール
勤務医としての仕事は結構きつい。週2日の当直があり、病院には2泊3日することになります。
当直が無い日でも、朝7時には家を出て、帰りは夜の11時なるという生活です。これでは、買った家でくつろぐことはできません。
これは開業した先生よりもきついのではと思いました。開業して院長になれば、診療時間や休日などは私が決めることになりますから、家族との時間も作れます。
私の妻は、「このままでも給与がきちんともらえているだからそれでいい」という考えでしたが、私は今の生活が嫌だったので、思い切って開業へと転身することにしました。
勤務獣医師で承継開業を考えている方はこちらの記事もあわせてお読みください。
コメントを残す