M&A で買収できる人はどれくらいいるのか?【後編】

公開日:2020年10月20日
この記事はメディカルプラザが制作・監修した「サクセッション - 獣医師向け動物病院の承継開業の情報サイト」上で連載された記事を本サイトへ移行したものとなります。

[特別対談]日本M&Aアドバイザー協会代表理事、大原達朗 ×  承継開業コンサルタント、西川芳彦

開業とか、事業を始める人に大事なマインドは何なのか?

西川: 動物病院の事業承継の場合、若くして承継開業してうまくいっている院長に共通していることがあります。

それは、「リスクを取れる人である」ことです。

言い換えれば、チャレンジしてなんとかなると思えるかどうかです。

なんとかなると思えるから、開業という人生の一大決心ができる。

このリスクを取るというマインドはどこかで学べるものなのでしょうか。

 

大原代表理事: 経営を学ぶには、日本でも経営大学校があります。

日本人でもMBA(経営学修士)の学位を持った人が増えていますが、そこで学べるのは、「経営管理」についてです。

このマインドについては、大学などの教育機関で学べるものではないでしょう。

開業のリスクについて言えば、私は公認会計士なので、開業のリスクは専門職の人と比べると低い。

動物病院のような設備を持たなくてもいいから、獣医師よりも開業リスクは低いと言えるでしょう。

一方、経営に失敗して破綻するリスクについては、動物病院で言えば、破産まで追い込まれた人はほとんどいないはずです。

 

西川: はい、そうです。

私がコンサルをして承継開業した院長でこれまでに破産した人は1人もいません。

 

大原代表理事: 開業も起業も、何も知らないことが漠然とした不安を生んでいきます。

だから、承継開業ではこれまで破産した人はいないといった事実をきちんと伝えていくことが大事だと思います。

動物病院の事業承継では、

1、この病院は年間どれくらい稼ぐのか、

2、事業譲渡の資金をどれくらいの期間で回収できるのか、

というこの2つを捉えれば、承継しても大丈夫か、やばいかの判断はできるはずです。

 ホームページ  日本M&Aアドバイザー協会 https://www.jma-a.org/

 

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