獣医師 の人生の選択について現役院長が思うこと

公開日:2020年08月15日
この記事はメディカルプラザが制作・監修した「サクセッション - 獣医師向け動物病院の承継開業の情報サイト」上で連載された記事を本サイトへ移行したものとなります。

獣医師 の人生の選択で私は開業が全てではないと考えています

Q:古藤院長は開業というゴールに向けて、勤務先動物病院も勤務医やスタッフが多い病院を選択されたり、勤務時代にも、休日には外科を学ぶために大学病院に勉強に行かれたりされています。

これらの行動から見ると、自分の人生プランがしっかりとあったから開業というゴールにたどり着けたと思うのですが、他の院長にお伺いすると、「最近の若い獣医師は自分がこうなりたいという、人生プランを持っていない人が多い」という話が出ます。

現役院長が思う今の20代獣医師について

古藤院長は今の20代の獣医師をどう思っておられますか。

古藤院長:開業する、しないに限らず、臨床医を続けていくことは精神的にきつい面もあるし、体力的にしんどい面もあります。だから、途中で臨床を辞めて公務員に転身する人もいます。

その選択は間違っていないと思います。

臨床医で残れる人とは、やはり、臨床が好きだからです。

私の勤務医時代を通して私の周りに居た人たちは、自分はこうしたいという意思をしっかりと持った人ばかりでしたので、私も影響を受けて、私も自分が決めたゴールへと迷わずに進むことができましたが、「臨床医→開業医」の道が臨床医の人生プランの全てではないと思います。

プライベート・休みを優先する人もいると思いますし、自分の得意分野を「売り」にしてあえて勤務医を選択する人も増えています。

私は臨床医にはいろんなタイプの人間がいていいのではと思っています。

私はこの承継開業によって地方都市の富山市での規模が大きな病院の院長になるという人生の選択をしましたが、これでよかったかどうかは、今の時点ではわかりません。

これは私が引退する時になってわかることなのかなと思っています。

池原動物病院の今後について

Q:勤務医へのアピールも含めて、古藤院長はこの承継した池原動物病院をどのような病院にしていきたいとお考えですか。

古藤院長:今は3月の閑散期ですが、2人の獣医師に対して、1日50~60件の来院があります。

承継開業して半年経っていますが、獣医師を増やしたいというのが今の課題になっています。

今後獣医師数が増やせれば、現在、木曜日だけの休日を増やしたいと考えています。

獣医師・スタッフが各人、2日間の休日は取れるようにして、交代で勤務することで、患者さんには迷惑を掛けない動物病院にしたいと考えています。

また、私は外科を強みにしていきたいので、外科の器械はどんどん入れていきたいと思っています。そして病院建物も将来的には建て替えて、働きやすい環境へとハード面からも変えていきたいと考えています。

【勤務医募集中】

池原動物病院 https://ikehara-ah.com

→古藤院長へのインタビュー動画はこちらをご覧ください。 

池原動物病院 古藤寛規院長(富山市)

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