この記事はメディカルプラザが制作・監修した「サクセッション - 獣医師向け動物病院の承継開業の情報サイト」上で連載された記事を本サイトへ移行したものとなります。
動物病院の承継開業の マイナスイメージ についての考え
Q: 承継開業は今ある動物病院を受け継ぐので、建物や器械が古いといった マイナスイメー ジがあります。
しかし、この承継開業の真の価値は、建物や器械を受け継ぐことよりも、「前院長が何十年をかけて作り上げた患者さんのカルテ」を受け継ぐことにあります。
杉浦先生は、この承継開業のこのメリットを活かされてスタートされたわけですが、「おだわら動物病院」の前院長から受け継いだものは何だったのでしょうか。
杉浦院長: 私が前院長から受け継いだのは、「おだわら動物病院」というブランドです。
前院長先生が「このおだわら動物病院に連れてくれば治してくれる」という、患者さんからの信用を築き上げてくれていたので、私が受け継いで新院長になった後も、変わらず、来院してくださいます。
また、このブランドの他に受け継いだのが、「理念」です。
前院長先生はこの動物病院を作る時に、「小田原という街に貢献する」との思いから「おだわら動物病院」と名付けられました。私は「ホームドクター」になることを目指していますので、獣医師としての理念、考え方が前院長先生と同じでした。
そしてもう1つ、前院長先生から受け継いだと思えるのは、「この動物病院を次世代へとつないで残していく」との思いです。
前院長先生は「100年間残したい」と仰って、早期引退して私にこの動物病院を引き継がせて下さいました。
100年間となると、私も3代目院長を探してこの病院を引き継がせなければなりません。私は、私の理念「ホームドクター」の考え方を持っている先生に引き継ぎたいと考えています。
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【2020年、承継開業・新院長インタビュー】
私が承継動物病院の前院長から受け継いだもの
おだわら動物病院 杉浦雄一院長
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