開業医 に聞く就寝勤務獣医師について
Q: 最近は、企業動物病院や大病院に勤務できれば、そこでずっと勤めていく方が安心・安泰になると考える勤務医が増えていると聞きます。
このサイト「サクセッション」では、この終身勤務医は50歳を過ぎてからリストラのリスクが高まるとの注意を促してきました。
杉浦先生は、この終身勤務医についてどう思われますか。
杉浦院長: 私は小中高、大学とずっと開業という目標に向かってやってきました。
小学生の時から自分の人生プランを決めていましたが、最近の若い人はこの人生プランを持っていない人が多いように思われます。「開業するのはどうも‥」と言う先生の方が多い。
私は開業と終身勤務医を比較するなら、終身勤務医で居る方がリスクが高いと思います。
院長の右腕的存在としてずっと病院に居続けられる立場の人を除けば、途中でリストラされることもあると思うからです。
開業するにはタイムリミットがありますから、毎年目標を持ってやらないと、5年間くらいはあっという間に経ってしまいます。
勤務医で5年経ったら開業する目標ならば、「3年経ったらやるぞ」くらいの勢いで望んだ方が自分の実力、スキル、ノウハウが伸びると思います。
開業希望なら、医療技術については必要レベルをきちんと身に付けた段階で、C S(顧客満足度)などの経営に関することについてもしっかりと学んで欲しいと思います。
私が開業前に勤務していた動物病院は、開業希望者しか採用せず、院長先生は様々な支援をして下さいました。
私もその院長先生のお陰様で現在院長になれていますから、
開業希望でこの「おだわら動物病院」に勤務したいと考える先生にも惜しまぬ支援をしていきたいと考えています。
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【2020年、承継開業・新院長インタビュー】
私は「開業するより、ずっと勤務医で居続ける方がリスクが高い」と思う。
おだわら動物病院 杉浦雄一院長
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