この記事はメディカルプラザが制作・監修した「サクセッション - 獣医師向け動物病院の承継開業の情報サイト」上で連載された記事を本サイトへ移行したものとなります。
開業に 失敗 した動物病院院長はどうなるのか?
高齢化のために廃業する院長はそのまま年金生活でのリタイアが普通なのでしょうが、30代、40代で経営に失敗して倒産させた院長はどうなってしまうのでしょうか。
「東京・神奈川では新設開業も増えて過当競争が激化していますから、
売上減少から倒産してしまう動物病院が出始めています。
ただ院長は辞めても、獣医師は続けられますから、院長から勤務医に戻ることになります」
(承継開業コンサルタント・西川芳彦氏)
幸いにして今は首都圏・地方とどこの動物病院も勤務医を増やしたいニーズは高い。
「開業に失敗しても獣医師としてやり直せるチャンスはあります」(西川氏)と言えるでしょう。
ただ院長として出直すとなると、どうなのでしょうか。
企業でも、経営に失敗した社長が再起して再び経営者となるのは至難の技です。
それは、会社を立ち上げるための資金を銀行が貸してくれないからです。
会社などの負債で自己破産をしていれば、なおさらです。
「動物病院でも一度倒産させてしまうと、企業同様に再起するのはほぼ不可能でしょう。
ただ倒産前の経営危機状態の時に、承継開業のご相談があり、新規で立ち上げた動物病院を閉めて、地方都市で承継開業して院長として出直すことができたという事例があります。
前病院の借金がまだあった状態でしたが、引き継いだ動物病院の売り上げとその動物病院の院長の信用があって金融機関からの借り入れができたことで
その院長は再び院長として再スタートすることができました。
これは全業界でみても、大変珍しいケースと言えるでしょう」(西川氏)
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