この記事はメディカルプラザが制作・監修した「サクセッション - 獣医師向け動物病院の承継開業の情報サイト」上で連載された記事を本サイトへ移行したものとなります。
動物病院勤務医の 通勤時間 を考察
首都圏在住のサラリーマンの平均通勤時間は「58分」、往復、2時間かけて会社に通っていることになります。
住宅事情を考えて家賃が少しでも安いところに住んでいるとか、少しでも会社と離れた場所の方がいいと考えているとか、理由は様々でしょうが、年間550時間以上の時間がこの通勤によって使われている計算になります。
動物病院に勤務している獣医師の意外なリスクとは?
では、動物病院勤務医の場合はどうでしょうか。
「サラリーマン並みに1時間かけて通勤している勤務医は少ないでしょう。
動物病院から15分圏内に住んでいる人が圧倒的に多いでしょう。
それは、サラリーマンと違って、入院患者も居ますし、急患があればすぐに病院に駆けつけなければなりません。
すぐに行ける距離に住んでいなければならない点は、他の業界とは違う点です」
(承継開業コンサルタント・西川芳彦氏)。
職住近接のために動物病院勤務医の仕事がその分きつくなっているとも言えるでしょうが、
もう1つのリスクとして考えられるのは、
今勤めている動物病院の近くで家を買っている場合です。
「このリスクは勤務医を続けているうちはリスクではないのですが、いざ、開業しようとなると、リスクになってきます。新規開業でも、承継開業でも、開業範囲が限定されてくるからです。あまり通勤時間は掛けたくないでしょうし、また、入院患者や急患対応を考えると、動物病院からは離れられません。
買った家の15分から30分圏内に開業場所が限られてくるという点で、勤務医時代に不動産を買ってしまうことによって開業場所の選択肢がかなり狭められることになります」
(前出・西川氏)。
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