動物病院の開業で気になる「自己資金と 保証人 」

公開日:2020年02月15日
この記事はメディカルプラザが制作・監修した「サクセッション - 獣医師向け動物病院の承継開業の情報サイト」上で連載された記事を本サイトへ移行したものとなります。

「繁盛している動物病院が譲渡されている」ことだけでも、他の業界では事例が少ないことです。

M&Aにしろ、吸収合併にしろ、勝ち組が負け組を呑み込むのが常識で、この繁盛動物病院を譲り受けるだけでも、他業界からすれば、非常識なのです。

そこでこの承継開業の他業界ではあり得ない事例をFASAVA-TOKYO2019での「メディカルプラザ・承継開業コンサルタント西川芳彦氏」の講演内容をもとに紹介していきましょう。

自己資金なし、 保証人 なしからの動物病院の開業

新設開業において、開業資金を金融機関から借りるときに、保証人なしで4000万円から5000万円の資金を全額借りることはほぼ不可能です。

しかし、この承継開業なら、これが可能になります

それは、

譲る院長が繰り上げてきた動物病院の経営実績

金融機関の院長に対する信頼

があるからです。

その経営実績と信頼が担保となって、開業資金4000万円の調達に成功した事例がたくさんあります。

また、新設開業で1億円以上の資金を無担保で借り入れることはほぼ不可能ですが、承継開業の場合、承継前の院長の実績によって、1億円以上の無担保借入に成功したケースもあります。

自己資金がないために開業を諦めていた勤務医が前院長の信用をも引き継ぐことで金融機関から融資を受けられて開業にこぎつけたケースは多々あります。

「銀行を訪ねた時、色々と信用調査されると思っていたら、「貸しますよ」と初対面なのに銀行の方から言われました。これは不思議に思っていました。後から考ると、これが前院長の信用だったのですね」

と融資を受けた本人、新院長が話すほど、

融資においてもこの承継開業は他業界ではあり得ないことが起きています。

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