獣医師が 首都圏 に集中すること

公開日:2020年01月16日
この記事はメディカルプラザが制作・監修した「サクセッション - 獣医師向け動物病院の承継開業の情報サイト」上で連載された記事を本サイトへ移行したものとなります。

獣医師が 首都圏 に集中することで何が起きているのか?

勤務医の中には、忙しくて時間ができずに開業セミナーに行けないとか、開業セミナーは東京や大阪なので遠くて行けないとか、行きたくても参加できないという方がおられると思います。

そこで開業セミナーではどんなことが講義されているのかをご紹介していきます。

今回のこの新企画では、東京秋葉原で毎月実施されている、メディカルプラザの承継開業の中身についてルポです。

獣医師のみならず、人口も若者を中心に 首都圏 集中が続いています。

新設開業の首都圏ラッシュのみならず、獣医師も首都圏の動物病院に勤務を希望し勤務しています。

この獣医師の首都圏集中で起きていることを整理したいと思います。

1:地方都市の繁盛動物病院で後継者難による廃業が多くなる

新幹線ができると若者中心に首都圏、主に東京に人口と経済力が吸い取られていくことを「ストロー効果」と言いますが、若者たちが居なくなった地方は「過疎」とか「限界集落」と呼ばれるようになっています。

獣医師が首都圏ばかりで勤務することで地方への影響は避けられません。

地方都市の繁盛動物病院ですら、引き継ぐ若者が居ないことでの廃業が増えます。

新規開業する若い獣医師も居ないので、場所によっては遠く離れた動物病院にまで患者さんは通わなくてはならなくなります。

2:獣医師が地方に来ないので、地方都市の繁盛動物病院で事業を縮小せざるを得なくなる

1で述べた廃業まではいかなくても、勤務医が居れば、事業拡大が図れる繁盛動物病院が、募集しても勤務医が来ないために事業縮小を余儀なくされています。

3:一方の首都圏では開業ラッシュが起きて、若い新規開業者の経営破綻が起きている

首都圏で勤務しているとどうしてもこの首都圏で開業したくなります。

そのため、異常と思えるくらいの新規開業が毎年続いています。

何もない所で開業するのではなく、首都圏ですから、すでに開業している数多くの繁盛動物病院もあります。

それでもなんとかやっていけると思って新規開業に踏み切るのでしょうが、それは過当競争を激化させる結果でしかなく、ついには運転資金を使い果たして経営破綻する動物病院が出始めています。

 

➡️この新企画の全部の内容はこちら

1、獣医師の仕事はこれからずっと続けられるのか?

2、今は忙しいのが悩みなのに、なぜ、獣医師は生涯続けられなくなっていくのか?

3、犬の少子化はどんな影響を開業に及ぼすのか?

4、犬の売上減少は、ネコでカバーできるのか?

5、今までの獣医師の当たり前が終わりになる、とは?

6、なぜ動物病院で勤務医不足が続いているのか?

8、開業資金を銀行から借りるための重要要件とは?

9、承継開業した直後に起きるリスクとは何か?

◉今回このルポでは、開業セミナーの半分程度をご紹介しました。

具体的な開業事例、開業相談などはやはり直接、セミナーにご参加して自分の耳で確かめてください。

➡️セミナースケジュールはここから https://medical-plaza.net/seminner.html

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