獣医学生から獣医師へのフローチャート・ 小動物臨床 について
獣医師における選択肢の本流は 小動物臨床 でしょう。
小動物臨床医の昔
しかし50年前となると大動物が中心で、小動物は大学の授業にも無く、小動物臨床医になるのはフロンティアに挑戦するようなものでした。
その先陣を切られたのが、現在で80歳から90歳になられている院長です。
そして50代、60代は、その院長の動物病院に弟子入りして開業された先生方です。
その50代、60代の院長が引退時期を迎えています。
そこで子供や親族、もしくは勤務医が承継しなければ、その動物病院は廃業してしまうことになります。
新規開業で立ち上がった動物病院が大半
今ある動物病院の大半は新規開業で立ち上げられた病院です。
獣医師という資格は生涯資格ですから、自分がやれるうちは病院を続けて、その後に子供や勤務医が継がなければ閉じてしまえばいいとお考えの院長が大半ではないでしょうか。
この人生の選択肢という見方からすれば、新規開業は途中で子供や親族、もしくは勤務医が承継しなければ、多額の費用を払って廃業する道しか無くなるということです。
しかも、これまでの間に老後の資金が貯まっていれば良いのですが、そうでなければ、年金も国民年金(月額6万円程度)であり、かなり厳しい老後生活を余儀なくされてしまいます。
一方、このネットサイト「サクセッション」で紹介している事業承継の場合はどうなのでしょうか。
承継開業という選択肢
「サラリーマン・公務員より数倍多く働いてきて、その結果が廃業というのはあまりにも残念なことです。
廃業する動物病院を出来うる限り減らしたいとの思いから、私は新規開業支援はやめて、第三者への事業承継支援を始めました。
この10年間、この支援を進めてきて、承継開業後、承継リタイア後の獣医師先生の選択肢がどうなったのかを整理してみました。
これらの選択肢は、各々の先生が自分がこうしたいという思いをこの事業承継という仕組みを使って現実化させた結果であり、私がこの事業の開始から想定していたものではありません。
つまりは、自分がこんな院長としてのスタートしたい、またはこんなリタイア後の人生を送りたいといった先生方のニーズが増える分、この事業承継は獣医師の人生の選択肢を増やすことができてきた仕組みであると言えるでしょう」(承継開業コンサルタント・西川芳彦氏)
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