投資ファンド による動物病院買収を考える

公開日:2019年11月20日
この記事はメディカルプラザが制作・監修した「サクセッション - 獣医師向け動物病院の承継開業の情報サイト」上で連載された記事を本サイトへ移行したものとなります。

投資ファンド による動物病院買収ってなに?

米国VCAの日本進出については3回取り上げてきましたが、ここではもう1つの動き、投資ファンドによる動物病院の買収についてみていくことにします。

投資ファンド :J-STAR(JVCC株式会社)とは?

動物病院の買収に乗り出してきたのは、

「J-STAR」という投資ファンドです。

JVCC株式会社という会社を作って、動物病院の買収事業に乗り出してきました。

  ➡️ホームページ  https://jvcc.co.jp

これまでにも投資ファンドによる動物病院業界への参入はありました。

「ER」や「JARMEC」が有名ですが、これらの投資ファンドは新規開業で動物病院を作ってグループ病院の拡大を図ってきました。

JVCC株式会社の動きについて考察

しかし、JVCC株式会社は、今ある動物病院を買収することでグループ病院の拡大を狙っています。

このJVCCの特徴は、投資ファンドの資金力を活かして、動物病院の買収金額を一括で支払うことにあります。

これは、動物病院を売りたい院長にとっては大きな魅力に映るでしょう。

このJVCCによる動物病院の買収に警告を発しているのは、承継コンサルタントの西川芳彦氏です。

「投資ファンドに動物病院を売ることは、その分、若い勤務医が承継開業するチャンスが失われていくことを意味しています。投資ファンドに自分の動物病院を売るかどうかは院長自身に決定権があるのですが、未来ある若い勤務医のために動物病院を譲ることをできれば意識して頂きたいと思います」。

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