30代獣医師の給与に差が出る「1000万円勤務医」vol.3

公開日:2019年09月25日
この記事はメディカルプラザが制作・監修した「サクセッション - 獣医師向け動物病院の承継開業の情報サイト」上で連載された記事を本サイトへ移行したものとなります。

30代で勤務医給与に差が出る働き方提案 ~メディカルプラザの「1000万円勤務医」その3】

≪給与実態調査≫ 動物病院勤務医の給与はすでに二極分化

一般社会では、2007年のリーマンショック以降、急速に格差、二極化が進んできました。

正社員雇用から派遣へという流れの中でどんどん給与は下がり、貯蓄なし世帯やワーキングプア(働く貧困層)が広がっています。

 

そのため、若い世代を中心にモノが買えない人たちが増えて、結果として、「シェアでいい、レンタルでいい」という価値観に変わってしまいました。

消費低迷でストップした経済成長を打開する策として、政府・国は最低賃金のアップや労働環境の改善に取り組んでいますが、

一方では、

増税や物価高で、「買いたいのに買えない人」を増やしています。

(ペットについても、飼いたいのに飼えない人が増えています)。

 

では、この動物病院業界での給与実態はどうなのでしょうか。

承継開業コンサルタント会社メディカルプラザが開業希望の勤務医に聞き取り調査した結果が

このグラフAとBです。

 

 

「このグラフからわかるのは企業では2007年9月のリーマンショックで給与の格差、二極化が始まりましたが、この動物病院業界では高齢犬の減少によるマイナストレンドが始まる前に勤務医の給与はすでに二極化していたことがわかります

(メディカルプラザ代表 西川芳彦氏)

 

このグラフから読み取れるポイントを整理すると、

まずAのグラフは臨床経験年数でみた年収の分布ですが10年目までは年収が上がっていくが、10年を越えるとそこから上がらなくなるという特徴が見えてきます。

勤務医10年になると、年齢では40才を越えて、そろそろ体力的にきつくなる頃に給与が頭打ちになってしまいます。

それはなぜかと言えば、

「動物病院は規模が小さいので、管理職ポストがないから」

です。

 

これまで勤務医との面談を通して耳にしていたのは、

仕事はブラックとも呼べるほどにハードな仕事なりに、給与や休みが見合っていない

いう声でした。

そこで私は「1000万円勤務医」という新たな勤務医の働き方を提案することにしました。

 

『実力者にはその相応の年収が支払われて生活の安定が図れるようにするべきである』

という、私の考え方に賛同してくださる院長がいたことで、

具体的提案ができるようになりました。

それは動物病院初の勤務医の働き方になるだけではなく、元院長から経営の手法を学んで経営に自信が出てきたら開業への道が開けるような仕組みにしていますので、勤務医の開業法としてもまた新たな方法が生まれることになります」(前出 西川氏)

 

動物病院での勤務医の年収格差が生まれるのは、不況ではなく、院長の考え方によるものと言われますがこの新たな働き方提案をチャンスにできればこの給与の格差、二極化は自分でひっくり返してしまえるのです。

まずは問い合わせするなど、行動することで今の状況を変える第一歩にしてください。

 

つづく

 

⇒4、なぜ勤務医に1000万円の年収が払えるのか?

 

 

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この「1000万円勤務医という働き方」についてのお問い合わせ、相談は直接、メディカルプラザの西川代表にメールをお送りください。

匿名相談も可能です。

nishikawa@medical-plaza.net

 

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