動物病院の 譲渡金額 は高い?実際の利用者の声
私は分院長を勤めていた動物病院をオーナーである院長先生から譲り受ける形で承継開業しましたが、その承継開業でコンサルタント会社を紹介してくれたのは、院長先生でした。
この 譲渡金額 についてですが、一般的に院長が思っている譲渡金額は若い勤務医からみれば高いと見えてしまい、それで断って新規開業する人が多いとコンサルの先生から聞いていました。
最初は動物病院の 譲渡金額 が高いと感じた
正直、私も最初は提示額をみて、「高い」と思いました。
自分が予想していたよりもはるかに高い額でした。
しかし、コンサルの先生に譲渡プランを立てて頂いて、「これなら返せますよ」という言葉に背中を押された感じでした。
このプランで一番良かったのは、「自分の給与は保障されている」ことでした。
勤務医は自分がやったことがどれほど給与に返ってきているかはわかりませんが、経営者になれば、給与は自分の頑張り次第で保障される。
その利益のなかで返済もきちんとやっていかれるプランを出して頂けたことが大きかったです。
勤務医の立場と院長の立場
この譲渡額については勤務医の立場からみると、とんでもなく高い額にみえますが、
院長先生の立場からみれば、その額は「数年分の利益」でしかありません。
院長にとって譲渡はマイナスになることであり、それを私に譲ってくれるのだと気付けば、その額は妥当で、納得できる額になりました。
また、その病院がどういう状態であるかが譲渡金額に一番よく現れてきます。
金額が安いと感じるのはあまり流行っていないこともあり得ます。
安いからいいやと思って引き継いでから、大きな苦労をすることになるかもしれません。
譲渡金額は高いが、「こうすればきちんと返せる」というプランをコンサルの先生から頂いていたことで私は決断でき、この返済をきちんと終えればその後は自分のものになると思えれば、「これからますますがんばろう」という気持ちになれました。
動物病院を承継開業しての変化について
私が承継開業して院長になってからわずか2ヶ月間ですが、勤務医であった時から考えて自分が変わって来たと感じるのは、
責任感
1つには「責任感が出てきた」ことです。
1ヶ月間働いて給与をもらう勤務医から、独立すると、全ての支払いから外とのやりとりも全部自分でやることになります。
勤務医ならば、決定は社長がやるからと気楽な感じでいましたが、今度は自分次第ですから、何事にも慎重になります。
不安になることの変化
2つ目には、不安になることが変わってきたことです。
勤務医では将来不安でしたが、独立してからは「患者さんが誰も来なくなるのでは」と不安になることがあります。
その不安は引き継いですぐに現実化してしまいますが、その後は、患者さんが増えてきて一安心しました。
人生の安定
そして3つ目は、自分の人生が安定した点です。
自分の人生が定まったことで、「この道をただ突き進んでいけばいい」と思えたことで、将来不安からは解放されてスッキリしました。
この第三者事業承継は、自分がやりたいことができるようになる点と、今まで不安だったことが解消する点で大きなメリットがあると思います。
10年間ずっと分院長を務めてきた病院を引き継げたことは、私の人生のベストの選択になりました。
院長になったことで自分の中で起きた意識の変化とは?
レオ動物病院 山本剛史院長(東京都調布市)
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