帯広で承継開業をされた門院長と中川前院長にインタビューをしたので掲載します。動物病院業界の 市場 についても触れています。
動物病院 市場 を考えての選択|新規か?承継か?
最初は新規開業を考えていた
Q:門院長は、婚約者を連れて広島に帰って、そこで新規開業をしようと思われていた。
その後また、この北海道に戻って来られたのですが、その時には家族にも反対されて、広島に帰る時以上の強い決断を迫られたのだろうと思いますが、それまでの経緯についてお聞かせください。
門新院長: 登別で勤務医をしていたのですが、父親が獣医師なので、広島に帰って、探していました。
私は長男なので、親としては戻ってくれてうれしかったので、また北海道に戻ると説得するのは時間がかかりましたね。
広島では、新規開業で動物病院を建てるつもりでいたのですが、それがなかなか決断できない。
そこで知ったのがこの事業承継で、これならできるかもと思ったのが、北海道に戻る動機になりました。
きっかけはメディカルプラザの小冊子
この事業承継については、院長である父親のところに送られて来ていたメディカルプラザさんの小冊子をみたことがきっかけですから、
広島に帰らなければ、この事業承継を知る由がなかったことになります。
ダイレクトメールは山ほど来ますから、その中に埋もれていたら捨てられていたかもしれませんが、父の動物病院がこの小冊子をとっておいてくれたおかげで、私は目にする事ができ、今回の承継開業への道が開けたということになります。
Q: 中川先生はビックリされるかもしれませんが、今の若い先生は、患者さんがいる承継開業とゼロからだが自分の好きな所で開業できる新規とどちらを選ぶかと言うと、新規の方が圧倒的に多い。
門院長は、広島で新規開業のプランニングをされてきたので、ゼロからのスタートではどれだけリスクが高いのかをご存知だったので、迷わずにこの承継開業を選ばれた。
この違いは大きいですよね。
この道しかない?動物病院業界の市場環境
門新院長: そうですね。私はこの道しかないと思ったので、迷わなかったですね。
中川前院長: 私が開業した当時にこの承継開業があったとして、その時にどう決断したかと考えてみますと、やはり新規を選んだでしょう。
それは、私の性格からかもしれませんが、日本全体が良くなっている、成長しているという経営(市場)環境のバックアップがあったからでしょう。
しかし、これからは違います。
病院は新しいものがどんどんできています。
古い病院もなかなかやめないことで、病院の数はどんどん増えています。
一方で、猫は横ばい、犬はこれから右肩下がりになる。
ということは、これからはパイの奪い合いになる。
この経営環境の激変のなかで、親が子どもに継がせたいとか、自分の勤務医に継がせたいと思うのは、これからの時代には合わないのではないでしょうか。
それは、厳しさがないからです。
そして、このインタピューの最後なので、門先生には、これだけは言っておきます。「身体だけは壊すな」。
門新院長: はい、ありがとうございます。
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