夫婦間 コミュニケーション のススメ〜獣医師ver.〜

公開日:2019年07月11日
この記事はメディカルプラザが制作・監修した「サクセッション - 獣医師向け動物病院の承継開業の情報サイト」上で連載された記事を本サイトへ移行したものとなります。

夫婦間の コミュニケーション の重要性を考える

仕事による コミュニケーション は夫婦間の親密さを作ることにつながる?

Q:共感すること、共有することで親密になるとのことですが、獣医師の場合、ご夫婦で獣医師であるとか、同じ病院のなかで働いているケースがあります。

共有のコミュニケーションとなると、やはり、仕事ということになるのでしょうが、それも、夫婦として親密さをつくることにつながるのでしょうか。

 

丸屋先生:もちろんです。夫婦が共にやっている自営業なら、仕事と生活と共有部分が拡がります。

仕事で互いが信頼し合う関係であれば、それはすごくいい夫婦関係にもなります。

しかし、仕事がうまくいっていないと、仕事の問題が夫婦関係にも影響し、家庭内もうまくいかなくなるという、悪循環になってしまいます。

夫婦関係で、「偽りの平和」と呼ばれる関係があります。

テレビで「仮面夫婦」と言われる関係のことですが、表面上は何も無いようなふりだけしている夫婦のことです。

 

例えば、問題が夫婦関係にあるのに、それを仕事で不満を妻が発散しているようなケースです。

夫には、仕事に不満があるとしか映りません。

妻が本当の原因が家庭にあることを言えばいいのですが、これでは不一致ばかりが生まれて、

ついには仕事での喧嘩が絶えなくなっていく。

当然ながら、会話、コミュニケーションも普通にできなくなって、ますます仕事の関係も、夫婦関係も冷めていくことになります。

 

こういったケースで大事なのは、

「仕事上のストレスマネジメントがきちんとできているか」

です。

 

ストレスマネジメントの重要性

休みが無い状態で仕事を続けていて、慢性的に疲労を感じていると、いつもイライラして、きちんと相手の話を聞こうという気になりません。

 

獣医師の院長先生は自分がトップだから、どんな働き方をしていても、誰からも何も言われることはないでしょうから、このストレスマネジメントに気付くことは難しいかもしれません。

 

精神的な安定とか、日々の生活、食事であるとか、睡眠であるとかがきちんとバランスがとれることで、仕事も、家庭生活もうまくいく。

このストレスマネジメントは、お医者さんとか他者から「こうだ」と言われてできるものではありません。

 

《自分で積極的、かつ能動的に取り組まないと身に付きません》

 

つまりは、その人の人生観、生き方そのものだからです。

このストレスマネジメントがきちんとできてくると、仕事や家庭、そして健康面での効果が確実に現れてきます。

「ただの夫婦関係の問題も、それは人生観や生き方そのものに関係してくる」。

この点をどれだけ理解しているかどうかだと思います。

 

専門家に聞く、偽りの平和・仮面夫婦になる理由

丸屋真也先生 IFM(家族・結婚研究所)代表、臨床心理士博士

丸屋先生の記事は他にもあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です