動物病院の 院長 を辞めてからの生活【インタビュー】

公開日:2019年06月03日
この記事はメディカルプラザが制作・監修した「サクセッション - 獣医師向け動物病院の承継開業の情報サイト」上で連載された記事を本サイトへ移行したものとなります。

動物病院の 院長 を辞めてからの生活

動物病院の院長を辞めてからの生活についてですが、私はこの横浜から地方に移住することにしています。

地方に移住するのは、生活そのものをもう少し、「不便」にしたいからです。都市に居れば、お金さえ出せばなんでも買えますが、そういう便利な生活ではなく、自分で何をつくるとか、自分で何をしなければならないという生活に戻したいと考えました。

野菜等は自分でつくったものを食べる。

これは、1番の贅沢ですよ。

そんな田舎暮らしができないか。

ここでも女性ならではの決断力と行動力でしょうか1番住みやすいところはどこかと考えて、そこに家を買いました。

夫は先に行って、すでに田舎暮らしを始めています。

スローライフへの興味

のんびりと自分で作ったものを食べたり、好きなことをしたりして過ごす生活のことを「スローライフ」と言うようですが、私がこういう生活をしようと思ったのは、持病があるためです。

私は子供の頃からリュウマチで、夫は喘息です。

 

これまで気をつけてきたのは食事で、玄米食とか、有機野菜を食べる、マクロビオティックをしてきました。

これが、これまでの生活を変えようというきっかけですね。そしてもう1つ、生活を変えようと思った動機は「もう薬をやめたい」というものでした。

 

私は獣医師ですが、人間のお医者さんに通うのは嫌で仕方がありませんでした。病院は行くと診察して、ただ薬をもらってくることの繰り返し。

この薬が私にとって本当に必要なものなのかと思い始めたことですね。

 

そこから自然療法に興味が湧いて来て、薬を使わずに自分の治癒力で治していこうと思い始めます。これらがきっかけで、今までは違った生活をしようと思いました。

マニュアル化からの解放

今の社会は、なにもかもがマニュアル化されてしまっています。

この獣医師の仕事も、「こういう症例には、どう処置にしてこの薬を出さなければならない」とか、

「こう説明しなければならない」といった、

“ねばならない”という、マニュアルの中でやっています。

これでは心身ともに疲れきってしまって潰れてしまう。

リタイアで生活をがらりと変えようと思いました。自分ができることを自分のペースでやる生活、スローライフにすごく憧れてきました。

 

神奈川県横浜市 アン動物病院 坂田充古 元院長

 

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