医療業界のこれから|動物病院の経営

公開日:2019年05月01日
この記事はメディカルプラザが制作・監修した「サクセッション - 獣医師向け動物病院の承継開業の情報サイト」上で連載された記事を本サイトへ移行したものとなります。

医療業界のこれから

右肩下がりに入る中で、動物病院はどうすべきなのか、多くの会社の経営コンサルタントを引き受けておられる、石原明先生に安売りの危険性についてお伺いしました。

 

動物病院にも、本来の経営手法が必要になってくる

「医者は今までのようには高収入の職業ではなくなる」。

ショッキングな言葉でしょうが、事実です。

 

なぜかと言えば、

国がどんどん保険制度を変えて来ているからです。

ヒトの医者は保険制度に守られた存在だと見られていますが、国・厚生労働省は病院のベッド数をどんどん減らして、在宅医療へと切り替えようとしています。

保険制度に守られているから安泰だと思っている病院が実は危ない病院なのです。

 

この医療系の中で、唯一、顧客に対して商品を売っているのは、

「美容・整形」です。

つまりは、「保険適用外」の部分で勝負している医者ということです。

歯医者さんでも成功しているのはインプラントを始めた歯医者さん。

これも、保険適用外の分野に取り組んだ歯医者さんです。

 

動物病院もこれから市場が右肩下がりになっていくのですから、

マーケティングとか、マネジメントとか本来の経営法が必要になって来るということです。

 

値段とは、どこで決まると思いますか。治療や手術、薬で決まると思っておられるかもしれませんが、実は、「患者さんとの会話」で決まるのです。

 

私が歯医者さんにコンサルする時、歯を削って売上が成り立つのではなく、

「この歯、どう治療しましょうか」

「では、お願いします」

いう会話で成り立っていることを特に強調してお伝えしています。

 

《売上は顧客との会話で成り立っている》

と認識することがすごく重要です。

 

日本経営教育研究所 代表

僖績経営理舎株式会社 代表取締役  石原 明 先生

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