この記事はメディカルプラザが制作・監修した「サクセッション - 獣医師向け動物病院の承継開業の情報サイト」上で連載された記事を本サイトへ移行したものとなります。
獣医業界 (小動物臨床)の未来
これからの 獣医業界 (小動物臨床)は厳しい?
これから獣医業界(小動物臨床)が厳しくなると、何が動物病院の将来を決めるのか?
犬の頭数が減少していることで小動物臨床の世界がこれから厳しくなることはほぼすべての獣医学生、勤務している獣医師の共通認識でしょう。
では、厳しくなると聞いて、全部がダメになると思ってはいませんか?
これは日本人にありがちな発想なのですが、これまで様々な業界で「前代未聞」と呼ばれた大不況が到来しましたが、全部の会社がつぶれたわけではありませんでした。
大不況で起こったことは?
実際には、何が起きたのでしょうか?
それは、格差、二極化でした。
より強い会社はより強く、伝統とかにこだわって時代の流れにあわせられなかった会社は淘汰されていきました。
《この動物病院業界で起きることも、一般企業で起きたことと同じです》
動物病院が今のうちからできることは?
さて、この動物病院の明暗を分ける要因とは、何でしょうか。
それは「病院の収益を確保できるように経営体質の改善を図っておく」ことです。
犬の頭数、高齢犬の数が減って来ることは、売上減少という形で現れてきます。
売上が落ちると、院長はどういう行動に走るでしょうか。
ここがポイントです。「多くの院長が値下げ競争に走る」と考えられます。
価格競争にはならないように・・・
この値下げ競争がどんな結果をもたらせたのかは、他の業界をみれば明らかです。例えば、スーパーマーケットやディスカウントストアの台頭で危機感を感じたのが商店街でした。
スーパーと同じように価格競争をした結果が全国に広がる「シャッター商店街」になってしまいました。動物病院は、商店街のように、値下げ競争をしてはならないのです。
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