この記事はメディカルプラザが制作・監修した「サクセッション - 獣医師向け動物病院の承継開業の情報サイト」上で連載された記事を本サイトへ移行したものとなります。
獣医師の 離婚 のリスク
院長のリスクには様々ありますが、「獣医師同士の結婚場合に離婚率が高い」というのもリスクの1つです。社会では離婚が3人に1人の割合に増えたと言われますが、この獣医師同士の場合は、2人に1人と言われます。
ここで、院長先生ご夫妻にみならず、この小暮動物病院(埼玉県春日部市)で勤務して独立された先生方も皆、夫婦円満であるという、小暮忍先生に、夫婦揃って診療を続けて行くための秘訣について伺いました。
獣医師同士の結婚でのポイント
まず獣医師同士の夫婦でうまくやる方法としては、役割を分担することだと思います。
忙しい時期は、院長が犬、私が猫と、役割を分担していた時期もありました。今は以前ほど忙しくはないので、院長は診療をして、私は検査や処置、治療をしています。
そして特に大事なポイントは、
「この動物病院の診療方針は院長である」
という点です。
動物病院の診療方針を決めておくこと
獣医師会などの会合で院長が出かける場合、私が診療することになりますが、その時は、「院長不在」と紙で貼り出して、患者様には、「今日は院長がいないので私が診療していいでしょうか」とお伺いして了解を得てから診療するようにしていました。
そうしなければ、患者様が困ってしまうからです。院長と違う診断を別の獣医師がしてしまうと、患者様は迷ってしまいます。
例えば、私に直接患者様が質問された時でも、自分では判断せずに「ちょっと院長に聞いてきますね」と言って、ワンクッションを置いて答えるようにしていました。
これは、院長とこうしようと話し合って決めたのではなく患者様の立場になった時に、ワンクッションを置くことが大事かなと思って、実行してきました。
この小暮動物病院に勤務して独立開業した先生方が多くいますが子供ができて仕事を辞めた人はいますが、離婚した人は1人も居ません。
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