動物病院の承継開業の気になる疑問!

公開日:2019年03月23日
この記事はメディカルプラザが制作・監修した「サクセッション - 獣医師向け動物病院の承継開業の情報サイト」上で連載された記事を本サイトへ移行したものとなります。

動物病院の承継開業の気になる疑問!

この記事では動物病院を承継開業する際に気になる疑問を解決していきます。承継開業のリアルはこちらの記事で公開中です。あわせてお読みください。

Q:承継開業資金は借りられるのか

A: 新規開業、承継開業にかかわらず、保証人と自己資金が500万円あれば、4000万円の無担保での借入ができるケースが多いです。

今までの動物病院の開業で失敗事例が少なかったので、金融機関の信用があるためです。

承継開業の場合は、承継前の病院の業績が良い場合が多いので、1億円以上の融資が無担保で受けられる場合もあります。

さらに、新規開業の場合は、保証人がない場合や自己資金が少ない場合は開業必要資金の融資が受けられないのですが、承継開業の場合は、前院長の信用で融資が受けられる場合が少なくありません。

別の方法として、承継開業の場合は、譲渡代金を分割支払いする方法によって、少ない融資資金で開業できる場合もあります。

たとえば、売上1億円の病院を8000万円で譲り受ける場合に、2000万円を承継時に支払い、残金の6000万円は10年分割で月々50万円を売上から支払うという方法です。

 

Q: 動物病院の承継を前提として勤務することは可能でしょうか

A: そのようなことができる場合があります。

承継候補者が多い大都市圏では少ないのですが、候補者が少ない地方都市圏では、承継候補者を見つけるに時間がかかるので、早めに承継者を決めたい院長の希望と臨床経験が十分でない若い獣医師の双方の希望を合致させるために、承継前の3年~5年前に譲渡契約を締結して、その後勤務医を一定期間経験してから承継開業するという契約も可能です。

 

Q:動物病院の売値(不動産を除く)はどのように算出するのか。

A: 専門的には様々な計算式があるのですが、私が重視しているのは、承継後に譲渡代金(不動産を除く)を5年で返済できる金額です。

新規開業の場合は、平均的な開業必要資金4000万円を5年で返済できることは、現在の業界環境ではまずレアーケースですので、納得性があると考えています。

その他には、病院の場所が大都市圏であればあるほど、開業希望者が多いので高くなる傾向があります。

具体的には、譲渡代金(不動産は除くむ)は年間売上の60%から100%に収まるケースが多いですが、最大では150%くらいになる場合もあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です