この記事はメディカルプラザが制作・監修した「サクセッション - 獣医師向け動物病院の承継開業の情報サイト」上で連載された記事を本サイトへ移行したものとなります。
子供や同じ動物病院の勤務医の承継が 失敗 する理由とは?
動物病院の事業承継と言うと《普通は、親子間であるとか、同じ病院の勤務医に継がせること》と捉えている人が多いと思います。しかし、子供や勤務医に病院を譲ると、承継後に 失敗 してしまうケースが多いのです。
なぜなのか、その理由を考えてみましょう。
子供が動物病院の承継をする場合
◇まず、子供の場合です。
1、獣医科大学の偏差値が上がって、子供が入学できなくなっている
2、親の忙し過ぎる仕事ぶりをみて、自分はやりたくないと別の道を選択する
3、子供が獣医師になったとしても、親の病院を継がない
といった理由から、子供が継がないケースが増えています。
子供が継ぐ場合でも、親は子供に借金を背負わせたくないと考えて、タダ同然で譲ってしまうケースがありますが、それがかえって、子供のやる気やモチベーションを下げてしまいます。
また、親子関係が良好でないために病院経営がうまくいかなくなるケースもあります。
同じ動物病院の勤務医が動物病院の承継をする場合
◇次に、同じ動物病院の勤務医の場合です。
1、院長になっても、勤務医の延長線上で仕事をしてしまう
2、新院長が、先代院長の影響力が継いだ後も残ってしまうと考えてしまう
3、勤務医は安く譲ってくれると思っているので、院長が考える譲渡価格との間にズレが生じてしまい、承継交渉がうまくいかなくなることが多くなります。
勤務医であり続けるリスクについてはこちらの記事をチェックしてみてください。
まとめ
子供や同じ病院の勤務医が引き継ぐ場合にはうまくいかない(失敗してしまう)ケースが多いため、全くの他人である第三者に病院を譲る方がアメリカのように、結果的には病院の繁栄につながっています。
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