動物病院を開業する人の共通点とは?開業の費用は?
これまでに株式会社メディカルプラザのコンサルタントで承継開業した勤務医はどんな人なのかについてみていくことにしましょう。 開業資金 の前にまずは「開業年齢」から。
新規開業と承継開業で近く同じく、「圧倒的に30歳代が多い」のが特徴点です。大学卒業後、10年以上の勤務医としてのキャリアを活かして開業に踏み切るわけです。
動物病院の開業方法で新規と承継との違いは多々ありますが、ここで開業志望の勤務医に知らせておきたい、承継院長の2つの事実があります。
1、開業資金がないのに承継では開業できたこと
2、医療技術のみならず、「経営」について関心を持っていたこと
動物病院の開業資金とは?
まず1番の動物病院の「開業資金」ですが、新規では、4000〜5000万円の開業資金を用意しなければなりません。親が出してくれるか、銀行で融資を受けるかで資金を得られなければ、新規開業は無理です。
しかし、この承継開業の中には、
《自分は預貯金が少ないので開業することは諦めていた》
と言われる院長が多く居ます。開業資金がないのに、なぜ開業できるのかと不思議に思われるかもしれませんが、これができるのが承継開業です。
なぜこんなことができるのでしょうか。
開業資金を抑える方法は?
それは、
【今ある病院を引き継いで開業する】
ことにポイントがあります。
この時、引き継ぐのは、病院の建物、器械、勤務医やスタッフ、患者様のカルテがありますが、もう1つ、院長が培って来た信用をも受け継ぐことになります。元院長先生の信用によって、銀行が開業資金を融資してくれるケースがあります。
また、元院長が譲渡代金の分割払いに応じてくれれば、働きながら返して行くことができます。
経営に関心がある人が多い
次に、2番の「経営に関心があった」という点ですが、
1番で述べた「承継開業が開業資金なしで開業できる仕組み」を理解し得ているのならば、「経営」を勉強することは大事だし、面白いと感じているはずです。
この「経営」については、
大学ではほとんど教えてくれません。大学の教授に元病院の院長がいるとか、北里大学のように、学外授業で開業医に一部分の講義をお願いして「病院経営学」として科目を設けているケース等を除いては、まず大学では学べません。
そして、勤務医・代診になったからといって、院長が経営法を教えてくれるわけでもありません。
これからの小動物臨床の市場を考えて行動することが重要
これから小動物臨床の市場が厳しくなれば、
「専門性を磨けばなんとかなるのでは」と考えられている勤務医先生もいるかと思いますが、その専門性を活かせるか否かも、マーケティング力やマネジメント能力が問われることになります。
この「経営」が分かっているか否かで、
例えば、1億円以上の売り上げがある病院が承継者を探しているケースでこれを「怪しい話」と捉えるか「またとないチャンス」と捉えるかの違いが出て来るのです。
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