動物病院の院長が自分の病院を 売る 理由とは?

公開日:2019年03月18日
この記事はメディカルプラザが制作・監修した「サクセッション - 獣医師向け動物病院の承継開業の情報サイト」上で連載された記事を本サイトへ移行したものとなります。

勤務獣医師が疑問に思うことの1つに「なぜ院長は繁盛している自分の動物病院を 売る のか?」という内容があります。この記事ではそれを解説していきます。

動物病院の院長が自分の病院を売る理由とは?

動物病院を親子間や同じ病院の勤務医ではなく「第三者」に売る場合の絶対条件があります。それは「繁盛している病院(売り上げ3000万円以上)であること(株式会社メディカルプラザ、西川芳彦氏)」です。

一般企業の買収となると、経営不振でダメになりそうな会社を強い会社が買い取るという弱肉強食のイメージですが、

動物病院の第三者事業承継はこのM&Aとはまるで違います。

では、院長は繁盛している病院をなぜ他者に売るのでしょうか。

儲かっているから手放すはずがないだろうと普通は考えるでしょうが、

「儲かっているから売りたい」というのには、この動物病院ならではの特殊事情があるからです。

動物病院ならでは特殊な「売る」理由は3つ

その理由は、3つあります。

1、命を預かっているという心理的ストレスから解放されたい

2、繁盛病院であるが故の「激務」から解放されたい

3、身体の不調を感じたことから承継者を探すケースもあります。

最近では、「40代後半」の院長でこのケースでの承継が増えています。

これは、開業を目指している勤務医には、

《繁盛病院を買い取って院長となるチャンス》になります。

ゆえにこの承継開業は【院長にはハッピーリタイアとなり、勤務医にはハッピースタート】となるのです。

動物病院の院長がすでに病院にいる勤務獣医師に動物病院を譲渡しない場合もありますので、勤務医の先生は意識しておくと良いかもしれませんね。

具体的には院長が考える売りたい価格と勤務医 が考える買いたい価格に差がある時や勤務医の延長線で仕事をしてしまうことが考えられます。あわせてこちらの記事もお読みください。

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