この記事はメディカルプラザが制作・監修した「サクセッション - 獣医師向け動物病院の承継開業の情報サイト」上で連載された記事を本サイトへ移行したものとなります。
動物病院の勤務医から独立開業する方法として、 新規開業 は広く知られていると思いますが、開業にはもう1つ、「承継開業」という方法があります。そこで今回は、新規開業と承継開業の違いについてみていくことにしましょう。
動物病院の新規開業と承継開業の違いについて
違い1:年収
【新規開業】
・開業5年でも院長年収が1000万円にならないケースが増えています。
《承継開業》
・承継開業した院長は、院長になったその年から1000万円以上の年収をとっています。
違い2:開業のリスク
【新規開業】
・開業後の収入が低い
・開業直後は治療や手術症例が少ない
・売上3000万円の可能性が不明確である
◯新規の患者獲得のために、外出先、夜間でも電話をとらねばならないなど、独り院長であることでなかなか休みがとれないと仰る院長が多い
《承継開業》
・今ある病院を引き継ぐために院長就任時から収入がある
・患者リストも引き継ぐために引き継ぎ当日から手術等の症例がある
違い3:将来設計
【新規開業】
・開業後5年以降の個人差が大きい
◯新規では開業後3年間が勝負です。
3年間で患者増、売上増が達成できなければ、「あの病院はダメ」というレッテルが貼られてしまう可能性があります。
《承継開業》
・前院長の実績が下支えになります。
◯承継開業のほとんどの院長が前院長の時より売上を伸ばしています。
今後の新規開業と承継開業の見通し
【新規開業】
・今後、高齢犬と犬の頭数が減少していくことによって、新規スタートでのリスクは高くなる方向にあります。
《承継開業》
・承継者を探している病院は増加傾向にあります。
特に地方に目を向けると、1億円越の売上がある繁盛病院が実力ある承継者を探しています。
メリットデメリットについてはこちらの記事で解説していますのであわせてお読みください。
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