インタビュー

Interview

承継開業インタビュー 病院譲渡インタビュー スペシャルインタビュー

承継開業成功インタビュー

病院経営だけでなく、専門技術の承継も試みた
日本ではレアなケース。

霞ヶ関どうぶつクリニック(埼玉県)
上原 大地 院長

通常の事業承継と異なり、前院長の専門技術承継を同時に試みたケースは日本ではレアなケースです。上原先生が専門病院を引き継ごうと考えた動機についてお聞かせください。

私が承継病院を探していく上で、西川さんに出させていただいた条件は次の3点でした。
1.地域に根ざしており、オーナー様からの信頼が厚い病院
2.埼玉、東京、神奈川のいずれかであること(私と妻の両実家が近いこと)
3.今後も獣医師として成長できる環境であること
上記3点を満たしており、また専門性の高い病院であるということがこの承継の大きな魅力でした。

 

専門病院の事業承継はどのような形で進められたのでしょうか。

前院長の猪野正毅先生に初めてお会いした時、先生は私に「君は大型犬の避妊はできるか」と尋ねてきました。「はい、できます」と答えると、別室にはすでにシェパードが横になっており、すぐに避妊手術を任されることになりました。
いきなり手術を行うことからこの承継は始まりました。この手術の際に、先生の外科に対する姿勢や技術の高さを肌で感じて、私は非常にワクワクした事を覚えています。また猪野先生も、こいつを鍛えれば何とかなるかも、と考えて下さったようです。猪野先生は単に病院経営を引き継げばよいと考えているのではなく、自分がこれまで培ってきた整形外科技術をこそ継がせたいのだという思いが伝わってきました。

 

学生の方や、若い獣医師の方に向けてのメッセージをお願いします。

私は、獣医業界にとってもこの第三者事業承継は救いとなるシステムだと考えています。お互いの競争激化をなるべく減らし、今ある業界の資源をうまく引き継いでいくことで、永続できる業界を目指す。大げさな表現で恐縮ですが、そうなってくれれば、若い人も希望をもって小動物臨床にすすめるのかな、と感じています。