インタビュー

Interview

承継開業インタビュー 病院譲渡インタビュー スペシャルインタビュー

譲渡成功インタビュー

念願の田舎暮らしを始めた山梨で
まさかの新規開業。

吹どうぶつクリニック 山梨県笛吹
伊藤 宗徳 院長

まずはこの山梨笛吹に移住しようと思った動機は何だったのでしょうか。先生は東京生まれですし、田舎暮らしとは一番縁遠いと思うのですが、趣味にマラソンや山登りをされていることから、その趣味が高じてということなのでしょうか。

私は東京生まれですが、小中高校生の頃から都市のビルや人の中にいるよりも、自然の中にいることの方が好きでした。休みの時は新宿や渋谷に出かけるよりも、郊外に行って自然を楽しむ。
自分がなぜこんなに自然が好きになったのだろうかと思い返してみますと、母親の影響ですね。自然が大好きな人なので、よく海や山に連れて行ってくれました。私は大人になってからも気持ちはそのままで、いつかは自然の中で暮らしてみたいと考えるようになっていました。
45歳になって趣味にマラソンや山登りを始めましたが、自然とは切っても切れない思いがあったからでしょうね。 山梨笛吹のこの場との出会いもなんだか不思議で、車で東京からやってきて、たまたまある橋の上で車を止めた。外に出て眺めた光景は、素晴らしい大自然の360度パノラマでし。
ちょうどその時に「売り物件」という看板が目に飛び込んできて、「ここに住もう」とふと思ったのがきっかけになりました。
こうしてセカンドハウスをここに持ってから、仕事を終えれば夜に車で中央道を走ってこちらに来て泊って翌日には帰るという生活を繰り返していましたが、ある時、「いっそのこと、ここに住んでしまおう」という気持ちになりました。
第三者事業承継で東京の病院を譲れば自分はここに来て田舎暮らしを始められるのではないか。そう思って、西川さんにお願いしました。

 

この事業承継では地方の病院を誰かに継いでほしいという依頼が多くあります。都市から地方に移り住んでとなると、たいていの場合は家族(奥さん)や親が反対してダメになるのですが、伊藤先生の場合、家族の反応はどうだったのでしょうか。

やはり最初は反対されましたね。男性はロマンを追い求めて田舎に行きたいと思うのでしょうが、女性は日常生活をどうすればいいのかと現実的に考えます。買い物はどこですればいいのかとか、病院はあるのかとか。都心部にいればあるのが当たり前ですから、こんな心配はしないのでしょうが。
そのため、こちらに来る度に、「ここにはこんなものがあるよ」と見せていきました。田舎であっても、今ではちょっと車で走ればたいていのものはありますから、同じものがあると思えば、そんな不安はなくなっていったのでしょう。こちらに来て開業してからは、トリミングの仕事をお願いしています。この病院を二人三脚でやっていますので、家族の関係もかえって良くなったように感じますね。

 

この事業承継を知ったきっかけは何だったのでしょうか。また、なぜ承継をしようと思われたのでしょうか。その動機とか、経緯をお願いします。

西川さんのメディカルプラザから第三者事業承継の冊子が毎年送られてきていたので、「そのうち、私もお世話になるかも」と思ってその冊子を保存していたのが、承継を知ったきっかけでした。
セカンドハウスがある山梨に移住しようと思うと、高円寺の病院をどうするかを考えなければなりません。事業承継でこの病院を引き継いでもらえる若い先生が出てくるだろうか。ダメでも仕方がないと思って西川さんに「高円寺の病院を継いでくれる人、誰かいませんか」とお電話して、この承継が始まりました。
西川さんが主催されている開業セミナーでご紹介頂いて、その時に3人の先生が手を挙げて下さいました。そこから事業承継はとんとん拍子で決まっていきました。
そもそもはこの病院を獣医師先生に譲ろうとは思っていませんでした。病院はJR中央線の高円寺駅から徒歩1分の商店街の中という好立地にありますから、他の業種にこの建物を貸すこともできます。しかし、西川さんとお会いしてから、「事業承継すれば、カルテや設備も有効に使ってもらえる」という話を聞いて、若い獣医師さんにここを譲ろうと考えるようになりました。
たいていの獣医師先生と同じように、「仕事をやり終えてから、終の棲家をどこかに探して田舎に移り住めばいいか」と考えていましたが、それではこの病院は廃業することになってしまいます。それでは残念だなと思っていましたが、この事業承継でその時期がこれだけ前倒しになるとは思いませんでした。
そしてこの山梨笛吹で開業しました。この承継で生きている限り仕事ができる場ができたと思います。

 

山梨で開業されてから、想定していなかったことはありましたか。

1番の違いは、1日の疲れでしょうね。東京にいた時とは、疲労感がまるで違います。やはり、ここが大自然に囲まれている環境にあるからでしょう。高円寺の時には商店街の中にありましたから、夜中でもうるさい。こちらは逆に、静か過ぎますね。
ここに週末だけ来ていたのでは、疲れの変化には気が付かなかったでしょうね。「周辺を山々に囲まれた、”富士山”と”リニア中央新幹線”の見える動物病院」がここのアピールポイントですね。